リー・クアンユー
今回も2回分をまとめてやりたいと思います。
今回のYouTube大学のテーマは「リー・クアンユー」です。
二十数年間という長い間首相を務め、一代で今のシンガポールを作り上げた、
国内では英雄と評価されている人物です。
今回の参考文献は、「リー・クアンユー回顧録/リー・クアンユー」です。
リー・クアンユー自身が首相退任後、今までの人生を振り返って書いた自叙伝的作品とのこと。
ちなみに彼は2015年に亡くなったそうです。
まさに激動の時代を生きた男の人生、という感じでした。
世界恐慌、第二次世界大戦、日本軍による占領、戦後の混乱、マレーシアからの独立…
一番驚いたのが、マレーシアから独立し、一から国づくりを始めなければならなかった時の年齢が35歳だった、というところです。
今の私とほぼ同年代になります。私には考えられないですね。笑
しかも、それまで行政の経験は全くなかったそうです。優秀さがひしひしと伝わってきます。
一番印象に残ったところは、実力主義社会についてのことでした。
シンガポールは、税制を戦略的に低くし、海外から企業をたくさん誘致して発展を遂げてきました。
それは裏を返せば自国の企業を率先して守らない、ということになります。
リー・クアンユーは競争の重要性を述べています。
努力しなければならない。そして勝たねばならない。
そうすることによって国は高い競争力を持ち、発展することができる。
それは人も同じであり、生きるために勉強しなくてはならない。力を持たなければならない。
最近巷では、がんばらなくてもいい、であったり、そのままの君でいい、というような言葉をよく耳にします。
その言葉は、決して間違いではないと思いますし、否定する気もありません。
しかし、現実では、勝たなければならない場面というのは確実に存在する。
そんなことを改めて考えさせられました。
以上です。
恥ずかしながら、リー・クアンユーという名前は今回初めて知りました。
まだまだ自分が知らないすごい人がいるんだなぁ、と感じました。
もっといろんなことを知っていきたいと思います。