ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー
今回も2回分をまとめてやりたいと思います。
今回のYouTube大学のテーマは「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」です。
この「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」というのは本のタイトルになります。
今回はその内容を紹介している動画でした。
著者はブレイディみか子、という方。
ノンフィクション本大賞を受賞し、今非常に話題になっている作品とのこと。
内容は、アイルランド人との結婚を機にイギリスに移住したブレイディみか子さんの一人息子が「元底辺中学校」に進学するところ
から始まり、その学校生活の中で息子が差別・貧困・格差社会・LGBTなど様々な社会問題と直面していく。
その出来事を母であるブレイディみか子さんの視点から描いた作品になっています。
最初、この本の題名を聞いたときは、全然内容を想像できず、青春系の話かな?と勝手に想像していましたが全然違いました。笑
題名のイエローとは黄色人種のことで、ホワイトというのは白色人種のこと。
ブルーとは感情の腹が立つ、落ち込む、というような意味とのこと。
息子は、日本人とアイルランド人のハーフになるので、「イエローでホワイト」ということですね
これを知ると、題名から感じるイメージが全く変わってきます。これも言葉の奥深さだなぁ、と感じました。
この動画を聞いて、まず舞台はイギリスになるのですが、
イギリスが格差社会、というのはなんとなく聞いたことがあるのですが、
ここまで露骨なものとは全く知りませんでした。
もっと豊かな国というか、国民全員が中流社会のようなものだと思っていたので、まずそこに驚きました。
そして、差別について。
日本にいると、差別というのは私自身としてはあまり感じたことはありません。
しかし、世界には確実に根強く存在しているものだということを改めて知らされました。
ブレイディみか子さんは差別とは、無知であることだと言っています。
無知とは、頭が悪いとかそうゆう話ではなく、ただ無知なだけなのだ、と。
差別は複雑で、様々な背景がある。親やコミュニティの影響、貧困、正義と悪。
差別をなくすには、まず知ることから始めなければならない。
私もまだまだ色々なことを知っていく必要があるな、と改めて感じました。
あと、この話は非常に重いテーマを扱っているにも関わらず、
それらをエネルギーで圧倒したり、みんなで笑うことで乗り越えようとしたりと、
非常に軽やかな描写が度々ありました。
ただ悲観しているだけではない、ただ落ち込んでいるのではない、
そのマインドというか気持ちというのはすごく大事だな、と思いました。
最後に息子は、「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとグリーンだ」と言います。
グリーンとは、未熟、初心者という意味。ぼくはまだまだこれからなんだ、ということ。
すごい素敵な考え方だな、と思いました。この息子はこれから、すごい大きい男になっていくような気がします。笑