世界情勢2020②
今日のYouTube大学のテーマは「世界情勢2020②」でした。
昨日の動画の続きですね。
昨日の動画では、アメリカ・イギリスの抱えている問題について述べていました。
今日は、中国について、そして日本の現状とこれからどうするべきか、についての話です。
苦しい立場に立たされているアメリカ・イギリスとは対照的に、
中国は「新帝国主義」という名のもとに、これからさらに存在感を増してくることになるであろう。
中国といえば、19世紀から20世紀にかけてヨーロッパなど帝国主義の国々に苦しめられてきた時代があり、
そのイメージを強く抱いている人も多いが、中国の歴史をもっと長い目線で見れば
それよりも遥かに長い時代、皇帝が存在し、権力を集中させてきた中央集権国家であった。
そして現在、中国は「新帝国主義」とも言える強力な中央集権体制を作りあげ、力をどんどん増している。
それは、中国共産党による一党独裁という政治システムが大きく影響している。
この一党独裁により、中国は他の民主主義国家には実現できないスピードで様々な事業や構想を推し進め、
自動運転やデジタル通貨の運用、世界に対する構想などにおいて世界への影響力を増してきている。
しかしその一方で、この強行的な政治体制によって、香港やウイグル・チベットなどに対して
強圧的な態度をとり、様々な問題も散見されている。
では、日本はどうなのか。
この動画では、日本は劣等感の塊になっている、と主張している。
その原因として、安倍政権の5つの失策をあげている。
それは、①アベノミクス ②外交 ③ 働き方改革 ④ふるさと納税 ⑤マイナンバー制度 の失敗である。
では、なぜこの5つが失敗に終わったのかというと安倍政権の「本当にやりたいこと」が憲法改正であるからだ、と論じている。
そもそも、この憲法改正を実現するために国の空気を変える必要があり、
そのために経済・政治を立て直す必要がある、という理由から着手しているのでどれも焦点が合わずぼんやりしている、という。
このままでは、日本は静かに死んでいくだろう。それの根底にあるのは国民の危機意識の低さがある。
それを変えなければならない、と最後に著者は主張している。
では、どうすればいいのか。
まず、世界に対して。
現在、世界には様々な国際組織・会議があるがどれもあまり機能していない状態である、という。
それは、今その組織などに参加する人が、その国の利益を最大化することを目的に選ばれた人だからである。
つまり、バラバラである。もっと国単位ではなく世界全体の目線に立った議論ができるように
組織や体制を見直さなければならない。という。
そして日本はどうすればいいのか。
この動画では、他の大国をもっと上手く利用していく、と言うことをあげている。
この論調通り、世界の中心ががアメリカから中国に移っていくならば、
近隣国である中国と争うということではなく、上手く利用する、と言うマインドを持って接していくことが大切だと言う。
また、個人・企業単位では、国家に頼らず他国とつながりを持つことの重要性をあげていた。
以上です。
世界情勢の話を聞くと、自分の知らない世界の問題がまだまだあることに改めて気づかされます。
今回の中国の話では、中国が抱えている問題点として、香港問題、ウイグル・チベットに対する問題、
そして中国が構想している「一帯一路構想」が出てきましたが、名前はなんとなく聞いたことはあるのですが、
いまいちよくわかっていないので、自分の勉強不足を改めて感じます。
日本の政治や安倍政権の政策についても、詳しく知らないので正直なんともいえません。
この著者が持っている一つの意見として、少し距離をとって聞くのがいいのかな、と思いました。
著名な人が言ってるんだからきっとそうなんだろう、と何も考えず鵜呑みにするのが一番危険だと感じます。
前回の動画も合わせ、今回の世界情勢の話を聞き、トータル的な感想として、
私としては 民主主義と帝国主義 についての話が一番興味深かったです。
独裁によるスピード感は、民主主義にはないものです。それが一つの強みというのはとてもよくわかります。
しかし、問題点はあるにせよやはり、民主主義が現在ある制度では一番いい制度では、と思います。
数千年後、西暦3000年とかくらいになると、また違った制度が誕生していることもあるのでしょうか。笑
そして、人類は完全な制度にたどり着くことはできるのでしょうか。それともそんなものは存在しないのでしょうか。
政治とは人類の答えのない戦いなのかもしれないな、と思いました。